コロナ自粛が内向型人間にもたらした福音

おじさんの職場では3月中旬くらいから在宅勤務になっていた。

おじさんは元々人嫌いの気が若い頃からあり、満員電車がとにかく苦手だった。

なんで苦手かというと人との距離感もそうだが、無神経な人間や自分のイライラを他人を傷つけることで解消する類の人間に対して我慢ならなかった。

それで今回のコロナによる外出自粛での在宅勤務である。

外出自粛は人によってはかなりの苦痛でストレスが溜まるそうだが、おじさんのような極度の内向型人間には快適そのものだった。

在宅は会社で仕事をしているフリをしている無能には苦痛なのだろうが自力で目の前の問題を解決する能力のある人間にとっては、そういった無能の辞書代わりにされることなく、自分の仕事のみに集中できるので、実働もだいぶ短縮でき、その分今まで手をつけられなかった問題にも着手出来た。

それに何といっても満員電車のストレスから解放された事が大きい。

今までの朝起きた時の倦怠感、慢性的な不眠症、それらは在宅勤務に変わった事で解消してしまった。

倦怠感や睡眠不足が解消されたことで、毎朝同じ時間に起床できるようになり、電車通勤が無くなった分時間に余裕ができ、朝食もきちんと摂れるようになった。

ずっと自宅での勤務なの今まで無視しがちだった部屋の汚れが気になるようになり、こまめに掃除するようになったので部屋が見違えるように綺麗になった。

食事も基本的に外出できないのでほぼ自炊になり、かつバランスや食事量にも気をつけるようになった結果、副次的な効果だが体重が数キロ減少した。

最近は夜にこっそりとウォーキングもしている。

 

確かに今回のコロナが人々にもたらした不安や恐怖は大きかったが、同時に働き方の選択肢を増やす良いきっかけになったのではないだろうか。

 

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